2017年4月10日月曜日

メキシコシティ&プエブラの旅2:タラベラ焼き窯元@プエブラ

昨日大使館でパスポートの更新をしたお話を書きました。
たった1日で受け取れるので
多分、トゥルムからは日帰りが可能ですが

私はどうしても夢を叶えたかったので
嘘を言って、ちょっとだけお休みを増やしてもらいました。笑

その夢というのは
タラベラ焼きという焼き物の窯元を
どうしてもみてみたかったのです!!!!

タラベラ焼きといえば
メキシコの代表的なお土産物で、
とってもカラフルな絵柄で人気があります。

元々は、イタリア発祥のマヨリカ焼きが
征服者であるスペイン人によってもたらされたものです。

色がとっても鮮やかで硬いのが特徴です。

スペインからプエブラにもたらされ
ここで独自の発展を遂げたのが
タラベラ(Talavera)焼きです。

はっきり言って、メキシコのどのお土産物屋さんでも
タラベラと言われる焼き物は買えますが
偽物がほとんどです。

まあ、偽物と言っても
おしゃれで可愛いものもあるので
一概に悪いとはいえませんので
気に入ったものを、適切な値段で買えれば
それに越したことはないと思います。

ただし、その製造工程が政府に認められて、
半年に一回のテストにも受かっている窯元(taller)は、
プエブラ広しといえど、9個しかありません。
そして、これらの9個の窯元には, DO4という称号が与えられ
陶器の裏面にそれが記されています。

以下が2017年現在認められている9個の窯元になります。
スペイン語ページになりますが
リンクを貼りましたので、気になる方はご覧になってみてください

Talavera Uriarte
Talavera La Reyna
Talavera Armando
Talavera Celia
Talavera Santa Catarina
Talavera de la Nueva España
Talavera de la Luz
Talavera de las Américas
Talavera Virgilio Pérez


この中で、どこに行こうかとページを見ながら迷い
やっぱり、一番歴史がありそうな
Uriarteがいいだろう。。。ということになりました。

メキシコシティでは
インドネシアの国民食であるテンペを
縁あってメキシコで作ってるルイサ
の家に泊まっていたので
彼女にその話をしたら

彼女もまだ一度も見たことがないというので
レンタカーをして
一緒に行くことになりました。
1日じゃもったいない!というので
一泊二日で。。。

私はメキシコシティの中を運転するなんて、
考えただけでも身の毛がよだちましたが
彼女は全然平気だというので、
全行程、運転してもらっちゃいました。笑

メキシコシティからプエブラまではちょうど2時間ぐらい。
携帯電話のGPSアプリで家から
ウリアルテの窯元までをセットしていたので
なんの問題もなくすぐ到着しました。

ウリアルテの窯元には駐車場がなかったのですが
すぐ近くにたくさんの有料駐車場があり
1時間たったの16ペソ(90円ぐらい)なので
そこに車を止めました。

そしていよいよ、念願のウリアルテへ!!!

何を隠そう、私は小さい時から
このタラベラのファンでして、
一度でいいから
窯元を見て見たかったのです!!!


これがウリアルテの入り口。
さすがに、タラベラづくしでございます!


入り口を入ると、パティオが素敵!!
タイルは全てタラベラ!当たり前ですけど。


ウリアルテは、実際に陶器を作る工場兼ショップになっており
工場見学の後には、実物を買うことができます。

こちらがショールーム♪
全部買い占めたくなるくらい素敵♪
















トイレまでこんな感じ♪



メキシコシティを10時半ごろ出発して
ウリアルテの窯元についたのが、午後1時ぐらい。
1時からちょうど窯元の見学ツアーが出るというので
便乗しました。
と言っても、私たち二人だけでしたが。。。

今回はスペイン語でやってもらいましたが
英語のツアーもできるみたいです。

工房への入り口を入って行くと
ロクロで陶器づくりをしている職人さんが三人。

ものの数分で、花瓶やら何やらを
寸分違わない寸法で作ってしまうからすごいです!



出来上がったものは、まず、よ〜く乾かします。


ちゃんと乾いたら、
釉薬を塗ります。
この釉薬を塗ることを、Vidriadoと言いまして
これを塗ってから、一度焼くことで
ものすごく美しい艶と硬さが出るのです。

これこそがタラベラのタラベラたる特徴です。

黄色っぽい液体が、釉薬で
ここに乾いた陶器をじゃぼんと入れて
全体に釉薬を染み込ませます。
そして、乾かします。



乾いたら、今度は、
穴や不備を見つけて
それを磨いたり、穴を埋めたりしていきます。
一つ一つ、手作業。。。。
その上で、タラベラ特有の手書きサインを入れていきます。



ウリアルテは、1824年創業の
最も古い工房のうちの一つ。。。



この作業が終わったら
今度は柄を描いていきます。
トレース用紙のような型紙があり
柄のラインに小さな穴が空いています。
なので、型紙を陶器に当てて
上から炭をこすると
その小さな穴から炭が出て
下の陶器に模様の下書きができるわけです。



こんな感じで黒炭で
模様が描かれます。


この一つ一つの模様に
丁寧に丁寧に色を入れて行くわけですね。

色の指示書を見ながら
ちょとずつ、ちょっとずつ描いていきます。




そしてこの近代的な大きな釜で
1400度14時間、焼き続けるのです。。。


どんな電子レンジも、オーブンも
1400度には達しませんから
本物のタラベラは非常に強度であり
電子レンジにも耐えられます。

もしダメと言っているタラベラがあったら
それは完璧に偽物ということになります。



こちらがウリアルテの窯元で作られた
タラベラ焼きの数々。。。。
美しくてため息。。。






割れてしまった破片が安く売ってて
家が近かったら
大量に買って帰って
壁に貼り付けるのに。。。と思ってしまいました。。。笑



いや〜美しい!

兎にも角にも
タラベラ焼きの色つけの特徴は
この深い青色。




この青がベースなんです。

そして、この青だけを
少しだけ盛り上げて塗ります。
後の色は、平らなまま塗ります。


青色を塗ったところだけが
ふっくらと盛り上がっているのが
わかりますでしょうか?

これぞタラベラ!!!

はっきり言って、ウリアルテの食器は
他に比べたら高いです。
小さなボールやマグカップでも
2500円ぐらいしますから。。。

でも、この一連の工程を見たら
それでも安いって思ってしまいます。

で、バカみたいに
いっぱい買ってしまいました。笑

だって、ここに来るの、夢だったんですもの。。。

どうやって飛行機で持って帰ろう???って思いましたが
かなり厳重に包んでくれたので
トゥルムまで無事に持って帰って来ることができました。


そして、いいことを聞いたんですが
なんと、ウリアルテでは
保証付で郵送もしてくれます。

ウリアルテのタイルで
台所やトイレを装飾するのが夢なんですが
トゥルムまで送ってくれるというので一安心!

それから、今回、気に入った柄の
マグカップが見つからなかったのですが
型番とデザイン番号を言えば
一つからでも作ってくれて
しかも送ってくれるそうです。

全行程で7週間かかるそうですが
でも、気に入ったデザインで
気に入ったお皿やカップが手に入るなら待てますよね〜

早速、何を注文しようか、今からワクワクしているところです。

プエブラ自体も、コロニアルな街で
大変面白かったのですが
正直言って、
このウリアルテの窯元だけでも
十分すぎるほど、楽しめました。

買い物に時間がかかったので、
2時間ぐらいいましたけど
普通のツアーだけだったら
30分もかからずに終わります♪

プエブラに行くのであれば
オススメの場所です♪





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