2016年11月15日火曜日

日本で売ってるコーンフラワーでなぜトルティーヤが作れないのか?

コーンフラワーといえば
トウモロコシの粉!

小麦の粉が、小麦をひいた粉であるように
コーンフラワーはトウモロコシをひいた粉です。


なので、
コーンフラワーがあれば
トウモロコシのトルティーヤが作れる。。。と思ったら
実は間違いです!!!


メキシコで売っている
コーントルティーヤ用のコーンフラワーと
日本で売っているコーンフラワーは
実は全く別物だからです。



そもそも粉を作るプロセスが全然違うんですね!


とうもろこしを使ったトルティーヤは、
乾燥したトウモロコシをただひいて粉にしたものから
出来上がっているわけではありません。


メキシコには、トルティーヤ用のトウモロコシ粉を作っている
二大メーカーがあり、
Maseca(マセカ)Minsa(ミンサ)と言います。


そして、この二大メーカーが販売している
トルティーヤ&タマレスを作るためのトウモロコシ粉は
日本やアメリカで売っている
「コーンフラワー」とは全く違うのです。


何が違うかと言いますと
Nixtamalizacioón (ニシュタマリサシオン)という工程を経ているのです。


スペイン語が分かる方は、こちらのビデオをどうぞ♪
分からなくても、結構楽しめますけど、、、。


実は、乾燥トウモロコシをCal(カル)と呼ばれる灰汁のようなもので煮て
栄養価を高め、なおかつ、形成しやすくするのです。




グルテンがなくても、生地に粘り気が出るので
非常に簡単に薄いトルティーヤが出来ます。


カルと一緒にゆでたトウモロコシを
石臼などでひき、出来上がるのが、
トルティーヤやタマレスを作るための生地。
これが、Masa(マサ)と呼ばれます。


で、大きなメーカーが粉にして売っているものは
このマサを乾燥させて粉末にしたものなんですね。


だから、ちょっと水を入れて捏ねたら、
マサになるわけです。



マヤ、アステカの時代から
ニシュタマリサシオンが行われていたとのこと。。。


本当に伝統的な食べ物ですよね!!!
そんなに歴史あるものを
今も食べてるかと思うと、ちょっと感動♪


というわけで、
このニシュタマリサシオンが、ミソなわけです。


日本やアメリカで売っている
コーンフラワーやコーンミールは
このニシュタマリサシオンが行われていないので
いくら水を加えて練っても、
ボソボソになってしまい、
トルティーヤのように薄いパンにはならないのです。


日本に一時帰国したとき
コーンフラワーを買って
トルティーヤを作ろうとしたのですが
ことごとく失敗し、ぼろぼろになり
仕方がなく小麦粉のトルティーヤに甘んじていました。


でも、今回、友達に教えてもらって
これが理由だったということが判明し
とってもスッキリしました。



メキシコの日常の食卓にも
知らないことがいっぱいです!!!



で、わたし、この違いを最近まで知らなかったもんだから
ニシュタマリサシオンされたトウモロコシ粉で
コーンブレッド作ってたんですよね~


だから、ちょっと変だったのか~笑


メキシコでは、
ニシュタマリサシオンされていない
普通のコーンミール探す方が大変。。。


ちょっと高いけど輸入品を買ってみようと思います!
もっと、ちゃんとしたコーンブレット作ってみたい!




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